2015年06月03日

読書記録2015年6月分

「ハケンアニメ!」辻村深月著
超超超超超面白かったぁーーーー!!!!
久々に衝撃が走った(笑)
だって、あの辻村深月が?この小説書いたの??マジですか??ってくらいこれまでの作品からのイメージとは程遠いぞぉーっていうライトな作品。
でも書く力は絶大だから、ものすごくハマりました。ハードカバーの400ページ超えでしたが、まさに一気読みでした。
そのクールで一番の人気を勝ち得る「覇権アニメ」を目指して奮闘するアニメ業界の人々を、まさにアニメを見ているような臨場感で描き抜いた作品でした。
有川浩の大ファンですが、有川作品を読んでるんじゃないか、と思わせるようなライトノベルタッチの作風に、度肝を抜かれました。
辻村さんというとブラックなホラー的なイメージが強すぎて、こんな作風ないわーって勝手に思い込んでたけど、見事に殻を破ってくれましたね!
ライトノベルタッチなのに、文章が上手いからどんどん世界に引き込まれていくんですよ。
そして人の描き方がどれも素敵で、今人間関係、仕事関係に悩んでる方に是非読んでほしい。私の周りにもこういう人いるぅー、って思う人物がいっぱい出てきて、ではそういう人たちとうまくやっていくにはどうしたらいいだろう?ってヒントがたくさん盛り込まれている。
少なくとも私は今ちょっと人間関係悩んでいて、かと言ってその世界や人から逃げ出せる状況にもなくて、自分がどうその中で立ち回ったらいいのかな?って考えながら、この小説を読んでいました。
自分の良くないところが似てる登場人物がいたし、自分が苦手な人に似ている人物も出てきて、キャラ達がそんな中で奮闘しながら頑張ってアニメを作っていく様に励まされました。
図書館で借りちゃったけど、これは我が家の本棚にいらっしゃーい!な作品ですね。

「盲目的な恋と友情」辻村深月著
「ハケンアニメ!」を読むまで、そこまで好きってわけではなかった辻村さんの作品ですが、改めて彼女の作品、特に近年の作品は作風も大きく変わっているのではないか、と期待して、早速図書館で借りたのが、書下ろし長編のこの作品。
これは、辻村さんの独特のブラックワールドもしっかり引き継ぎつつ、けれど、やっぱり「巧いっ!」って唸らされる作品でした。
育ってきた環境の中で、自分の容姿にも自信を持てず、劣等感の塊のくせに、それを全部他人のせいにしてしまえる、どこまでも歪んだ女性の描き方が何とも絶妙!「こういうやついるぅーー」って言いたくなる。
暗い部分の多い作品だけど、そこでもしっかり読ませる辻村さんの書く力に脱帽。

「御松茸騒動」朝井まかて著
相変わらずハマってる朝井さんの時代小説。今出版されてる中では最新刊かな?
江戸時代の足軽の身分であった下級武士が、御松茸同心に任ぜられ、当時も献上品として価値のあった松茸を如何にしても毎年安定した収穫高を確保できるかという難問に挑む話。
江戸時代の、そして植物系の朝井さんの得意分野で、私の知らない世界が繰り広げられてて、題材自体もすごく興味をそそるものであったし、松茸を通じて人間としても大きく成長していく主人公の姿も素敵でした。

「ぬけまいる」朝井まかて著
これで今刊行されている朝井さんの作品は読破できた形になります。でも新刊情報に疎いので、また出してたりして(笑)
訳ありで伊勢詣でに抜け参る女三人の珍道中を描いた作品。
時代物で、女バージョンの「三匹のおっさん」っぽい話でした。朝井さんの著書としては、軽すぎて、私的には読み応えなかったなーって思わざるをなかった。

「漁港の肉子ちゃん」西加奈子著
今話題の直木賞作家、西さんの作品、初めて読みました。
アメトーークの「読書芸人」でも又吉さんオススメの本として紹介されていましたね。
前半は物凄く淡々と描かれて、これといって何か物語としての展開も少ない。うー、これどういう話??と思いながら読み進んでいくうち、後半も後半でどどーーーっと来ます!
これはあまりネタばれ的な事書きたくないな。
是非読んで下さい。
肉子ちゃんのキャラが最高です。肉子ちゃんの会話部分大好きです。
石巻の漁港をモデルにした架空の漁港の、心温まる作品でした。

「家族シアター」辻村深月著
今月は辻村深月に魅せられたひと月でした。
長編かな?と思って借りたら短編集で、ちょっと残念。
家族にまつわる短編集。
家族っていがみ合ってても、強い絆で結ばれてるという話の連続。何編か読んでる間、ちょっとずつオチが見えちゃう感じが残念でした。読者を裏切るような要素があったら、もうちょっと楽しめたかも?かと言って、ブラックなのあまり好きではないしね、要するに辻村さんのという偉大な作家さんに求めるものが大きくなっちゃった今日この頃という感じですかね?(笑)





posted by ひかる at 21:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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